裁縫箱

(2020年5~9月)
 身の回りにある木製製品は、タンスや食器棚など沢山ありますが、クリニックで作るにはちょっと大きいですね。スキルアップを兼ねて裁縫箱に挑戦してみました。
 とはいえ、全体の流れは、他の木製製品と同じです。 

全体の流れは

1.どういう物を作るかデザインする
2.入手できる木材を確認する
3.塗装する場合、色を決める
4. 作り方を考えて、トンカン頑張る
 以上、なんですが、買ったほうが安いのであれば作る意欲も半減しますので、バランスが大事になります。今回も、ホームセンターの資材売り場の木材とにらめっこしながら、 決めていくことにします。


1.まずはデザインから
 市販の裁縫箱の写真を参考に、ホームセンターで入手可能な木材を考慮しつつ、図面を書きました。材質は桐にして、持ち手の部品は18mm、その他は9mmの板を使用する予定です。9mmの板は畳程の板から切っていくとして、18mmの板をどうしようかなと。

2. 材料の調達
9mm厚の桐の合板はホームセンターにあるのですが、18mm厚の桐の合板の調達に頭を悩ませていたところ、インターネットで良いところを見つけることができました。
IPC DIYLab.さん https://diy-lab.jp/ です。

棚板を中心に扱っておられますが、購入した木材のカットサービスも無料で行っておられます(2020年5月現在)。

送料は別にかかりますが、特に高いわけでもなく、お得感満載です。 

底板になるベニヤ板も何を使うか悩ましいところです。ホームセンターだと、2.3~2.5mmの次が4mmになってしまい、少し分厚い感じがします。

上蓋は2.5mmでも良いですが、物が載る部分はネットで3mmのものを調達することにしました。 


3.持ち手と外枠の加工
 持ち手になる18mm厚の木材と、外枠になる大きめの木材をIPC DIYLab.さんにカットしていただきました。注文してから約1週間で手元に届きました。サイズもピッタリ合っていて、次の作業がしやすいです。手が入る部分に穴を開けて、ベニヤ板をはめる溝をトリマーで切り、接合部の補強に6mmのダボを打ち込み、小箱の支えになるレールを取り付けていきます。mm単位以下の精度が求められますが、そこはなんとかね。

4. 内側になるパーツの塗装
裁縫箱の外側や、小箱は後からでも塗装が出来るのですが、内側は塗装がしづらいため、組み上げる前に塗装を済ませてしまうことにしました。

 ステイン系の塗料を使うので、塗料の吸収が激しく真っ黒になりがちな小口は240番と400番のサンドペーパーで念入りにやすりがけを行います。 

 仮組を行いつつ、接着面はセロテープでマスキングして着色していきます。 1度の塗装では色が薄いため、一度塗装をしたあとに400番のヤスリで磨いた後で二度目の塗装を行い、ヤスリガケをせずに仕上げに三度目の塗装を行いました。

 色の見本ですが、左から、一度塗り、二度塗り、三度塗りになります。三度塗りだと光沢も出てきます。

5. 外枠の組み立て
 外枠になるパーツの染色が終わったところで、組み上げました。と言うのは簡単ですが、木材の反りを削って修正しつつ、全てのパーツの垂直を保つには、なかなか大変でしたよ。ダボが打てないところは、3mmの竹ヒゴを釘代わりに打ち込んで補強をしています。

6. 上蓋の作成と外側の塗装
 蓋には、ミシン糸立てが必要ですね。6mmの丸棒を4.5cmの長さで(固定に5mm使います)、4cm間隔で3本取り付けていきます。蝶番は軽いものを選びましたが、9mmの桐板に木ネジで取り付けても、すぐにネジが緩んで壊れてしまうため、ネジとボルトで固定します。ボルトが箱の中側に出ていると見栄えが悪く危ないので、穴の中に空転防止にパテで固定して、シールで蓋をすることにしました。上蓋も内側の塗装が必要なので、先に塗装してから、組み上げています。

 塗装のついでに、外側も塗装を始めました。 


7.引き出しの作成
  小物入れ用に、小さい引き出しを2つ、大きい引き出しを1つ作りました。持ちやすいように取っ手をつけてます。本体側には、スムーズに入るように、8mmの桧棒でレールをつけて、引き出しの入り口と小箱の底にはカーブを付けています。

 引き出しのサイズ調製のため、底板と前板を仮組みしています。 


8. 底板の取り付けと前板の加工
 全体の強度をあげるため、2.5mmの化粧ベニヤ板をはめました。

 前板は、通気性とデザインを兼ねて小さい窪みを彫りました。 


9. 上蓋の開き止めと滑り止め
 上蓋が開きすぎると蝶番に負担がかかり壊れ易くなるため、おおむね90度で開き止まるようにステーを付けました。

 最後に、上蓋に指をかけやすくする窪みを入れて完成です。


10. 終わりに
 買えば2万程の物を、数千円ほどで作る事ができました。手間を考えると買った方が安いような気もしますが、そこはDIYの楽しさということで。

 実は、ホームセンターだけで入手可能なSPF合板で試作品を作っていました。蝶番がしっかりし過ぎて重く、木材自体も重いために、丈夫ですが持ち運びには難があります。塗装も、ヤスリがけをしていないためムラが目立ちますね(笑)