基盤の作成

(平成30年7月~)

点滅回路のセクションで紹介した通り、2系統の入力を元に連射機能をもった基板を、パワーポイントで製図してみました。

 これを元に、ユニバーサル基板(格子状に穴が開いた基板)で回路を作ってみましたが、まぁ時間のかかること。回路図通りにスズメッキ線で回路を作ったものの、1枚に2時間はかかるうえに、配線の取り回しに気を遣って肩がこってしょうが無い。数枚ならともかく、今後のことを考えるとプリント基板を作成したほうが良いのではないかという結論に達しました。

 プリント基板の作成には、回路図を感光基板に転写し作る方法もありますが、紫外線ランプやエッチング液の処理、レジスト処理など、これまたハードルが高く、プロの力を借りることにしました。

 海外の業者も色々とあるのですが、国内で頼める業者さんを選んで注文することとし、基板設計ソフトを使って見ることにしました。

基板作成ソフトも色々とあるのですが、ユニクラフト様が紹介している、PCBEを使って見ることにしました。

実は私のマシンでは、EAGLEというソフトが動かなかったこともPCBEを使った理由の1つです。

 PCBEは基板をレイヤーごとに書きたして、合成して表示出来るソフトです。レイヤーとは、透明なシートを想像すると良いでしょう。その昔、アニメーションは、背景、建物、人物と別々に透明なシートに描いて、重ねて立体感を作っていたのと似ています(レイヤー構造はユニクラフト様のHP内でも詳しく解説があります)。PCBEを使ってみて思ったのが、レイヤーにとらわれず、他のレイヤーの部品も操作できるのが便利かなと。

 PCBEを起動してまず行うのが、部品を配置する間隔を決めることでしょう。一般的な電子部品のリード線はインチ単位で決まっていますので、mm換算して、間隔(mm)を0.635に設定します。

 次に外形レイヤーを選択して、おおよその外形を0.001mmの線で引いて基本的な長方形が出来るはず。

 マウスで適当に線を引いてみましたが、何cmの線になっているのか分からないなぁ。お、数値入力というのがあるみたい。始点を原点基準の(10,10)にして、50mm横の終点を原点基準の(60,10)と入力してピッとな。おー、横線が引けたわ。てな感じです。

 もし、線がうまく引けなければ、0.635mmの倍数になるように、数値を設定すると良いかもしれません。

 あとは、ヘルプを見ながら、部品の足がささるパッドを並べて、レイヤーを切り替えながら配線してと。配線の細さや部品と配線の距離などはデザインルールを読みつつ。確認図印刷した上で、部品を紙に差し込んでいくと、リアル感が出るなぁなんて思いつつ。(2018.8.6記)

 今回は片面1層のシンプルなデザインにして、出力の仕方はユニクラフト様のHPに書いてあるとおりに出力し、ZIPファイルにまとめたら、プリント基板お見積もりから送信してと。。。プリント基板無料キャンペーンも使ってと。。。とまぁ、うまく出来上がってくれば良いとして、お返事待ちすることにします。

 9月5日の夕方にデータを送信から1時間後、ガーバデータに問題は無く、基盤作成に取りかかるとメールをいただきました。依頼した時間が良かったのか、早急な対応に頭が下がります。設計通りの基盤が届くのを楽しみにしようと思います。

 作業の進み具合はHPで確認出来たので、何度も見てしまいました。大きくは、データの確認→(中国?)での基板作成→輸入→検品→発送です。ちょうど、台風21号の影響で関西国際空港が一時閉鎖になっていましたが、9月11日午前中に宅配便で基板が届きました。酸化防止のためかビニール袋に真空パックのように密封されていて良い感じです。発注から1週間で到着しているので、納期も問題ありませんでした。

 自分で書いた図面通りの出来に大満足です。レジストの緑色が製品のような深みにすら見えます。表面のシルク印刷は、思った以上にはっきりと文字が読めています。試しにICソケットを乗せてみましたが、さくっと挿入出来ました。空中配線だと、何時間もかかる作業が短縮できたのと、部品の配線ミスが防げるので、プライスレスの価値があるでしょう。

 今回は、無料キャンペーン(期間未定で終了予定らしい)を利用しましたが、有料でも一枚からの作成でも比較的安価な方だと思います。まとめて作ればさらに割安なのは言うまでもありませんが。

 これで自身がついたので、今後は、複雑な基盤は、またunicraftさんに頼もうと思います。

 ど素人の私が、回路図を書き、基盤製図ソフト(pcbe)を使い図面を作図し、業者に発注して基盤を作ることが出来ました。めでたしめでたし。